道の駅しらたき
開拓民の貴重な食料から特産品へ-じゃがいも-
遠軽地方の農業は、未開地を拓き、イナキビ、ヒエ、アワ、とともに馬鈴薯(じゃがいも)など比較的寒冷地にあっても生育できる作物を栽培することから始まりました。
じゃがいもは開拓の頃より、お米の収穫が少なかったこの蝦夷地で
ゴショイモともてはやされる貴重な食料でした。ゴショイモ(五升薯)という名は、一つの株から五升分の量が採れたことが由来と されています。
しかし、白滝の入植1年目は馬鈴薯の栽培を知らず、寒さに弱い穀類を作って失敗。2年目は、夏は低温、9月には初霜という異常気象のため、またもや収穫は皆無。3年目は、北海道全体が大凶作に襲われるなど、白滝開拓の農業が軌道に乗るのには数年を要しました。
現在では通称“白滝じゃが”として、標高が高く冷涼な気候での栽培により、農薬や化学肥料が極力少なくて済むという特徴があり、味の良いじゃがいもとして人気です。