ジオパーク交流センター
しらたき開拓と合気道を生んだ奇跡の出会い
大正4年、植芝盛平は仕事で立ち寄った遠軽の旅館で大東流・合気柔術の達人武田惣角と出会いました。それまで、植芝は武道に関して力も技も誰にも負けないという自負がありました。しかし、武田にはまったく歯がたたず、組み合った瞬間体が宙に浮き、床に叩きつけられてしまいました。
それ以来、武田のことを師とあがめ、武田もまた植芝に天賦の才を見出し、自らの持てる技を彼に仕込みました。
その後も、多忙な日々を送りながら、武道の修行に明け暮れていましたが、大正9年、8年間の開墾生活に別れを告げ、京都で「植芝塾」道場を開設しました。
そこで、武田惣角から学んだ大東流とその他の古武術を融合させた独自の武術である合気道をつくりあげていきました。
ジオパーク交流センター内には、開拓移住団体の白滝54戸の団長としての彼の足跡や、彼が使用していた鉄扇などの品々が開拓当時の写真とともに展示されています。