ちゃちゃワールド
開拓の障害物が人々の暮らしを支える産業へ
入植当時の開拓者にとって森林は開拓の障害物として扱われており、未開拓の土地には、日中でも周りを薄暗くしてしまうほどの大きな木々が茂っていました。また、直径1mを超えるような大木もあり、山から切り出した原木は、“タマ”と呼ばれる大きな馬ソリで冬山の雪道の悪路の中を運ぶというとても大変な作業でした。
そうして運ばれた木は、当時トタンが普及する前の建物の屋根に使われる素材であった柾屋根として加工されたり、2m近い大きな釜で薄く切った木を煮込み柔らかくして加工する曲げ輪(曲げわっぱ)やセイロ作りなどが生田原では盛んに行われており、一部は道外に製品として販売もされていました。
ちゃちゃワールドはそんな地元の産業であった木をテーマに、世界約40カ国の木のおもちゃを集めたミュージアムです。影絵の巨匠・藤城清治氏の作品を展示した「コロボックル影絵美術館」も併設しています。