山彦の滝


 丸瀬布上武利、道道1070号からやや山へ入った所にある山彦の滝は、森林公園いこいの森より車で約10分ほどの位置にあり、滝までの遊歩道や駐車場が整備されているため、多くの人が訪れる観光スポットの1つとなっています。

 高さ28mから流れ落ちる川の水は美しく雄大な瀑布を生みだしており、崖の下部分はえぐれるようになっているため、回り込むことができるので裏側からもこの瀑布が見られます。そのため、別名「裏見の滝」とも呼ばれています。また、真東向きの滝は珍しく、ご利益が深いとのことから不動明王が祭られ毎年7月28日には「滝祭り」が行われています。

山彦の滝平成24年ライトアップ

山彦の滝平成24年ライトアップ

 さらに、気温が氷点下を下回る12月下旬頃から、流れる水が徐々に氷結し見事な氷柱が姿を表わします。平成21年度からは、この結氷した滝を見学する事ができるツアーが開催されており、夜間にはライトアップが行われ美しく幻想的に輝く見事な氷瀑を見る事ができます。
 
 この滝について丸瀬布町史では、神居滝にいた村山カイカウック(28歳)が猟に出た明治30年2月のある日のことが書かれています。
 ある日、猟に出た村山カイカウックは吹雪に遭遇しました。沢づたいに山を下ってきたところ、突如十丈(約30m)もある断崖下に落下し気を失った。やがて気が付くと雪の底にせせらぎが聴こえ、見上げると巨大な氷柱があり、そこが滝であることに気づいた。しかし、身はかすりきず一つ負わなかったので、コタン(集落・村)の人たちとともにカムイソー(神霊の滝)としてあがめ、猟に出るときなどイナウ(木幣)を捧げカムイノミ(神への祈り)を行っていた。
 という昔語りが残されています。

引用文献

(新丸瀬布町史上巻 平成6年5月1日発行)


MAP

↑先頭へ