世界へ響く歴史とピアノの音色


まるせっぷ道の駅木芸館に隣接する北見木材株式会社。国道333号を通行する際にも、木材の天然乾燥土場を見ることができます。

響板の構造

響板の構造

この北見木材株式会社の創業は昭和25年、北海道産のアカエゾマツの原木の供給を目的に北見市に設立しました。その後、丸瀬布へ移転し、以来、町の林業を長年に渡り支えてきました。

現在では戦後復興のためにほとんどのアカエゾマツの木を伐採してしまい、木材は輸入材が大半をしめていますが、長年培われてきた世界に誇れる高度な技術力などが評価され、2006年、経済産業省が選定する、「元気なモノ作り中小企業300社」に選ばれました。

北海道から選ばれた7社のなかには、日本唯一の馬具メーカー・ソメスサドル(株)などもあり、北見木材(株)は世界が認めるピアノ響板・部品製造として選定されました。

中でも、ピアノ響板製造での国内シェアは70%を超え、世界シェアも16%を確保しています。

ピアノの音を美しく響かせるピアノの心臓部ともいえる響板。輸入された木材は、半年近く天然乾燥され、木目や色の美しさでランク分けされ、強度検査などの数々の工程を経て出荷されます。

年々台頭してきている安価な中国産ピアノの出荷量が増えるなか、ピアニストの4人に1人がこの北見木材で加工された響板を使用しているYAMAHA製のピアノを弾きたいと支持してると言われています。

まるせっぷ地域の98%が森林を占め、雨宮21号が活躍した林業のまち。その林業の歴史が人々の技術となり、現代に受け継がれています。


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